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植木 悠二
no journal, ,
「放射線グラフト重合法」は、電子線や線などの量子ビームを利用し、幹となる高分子材料に幹とは異なる性質を有するモノマーを接ぎ木のように枝ポリマーとして導入する技術である。この手法により作製した繊維状吸着材は、さまざまな金属に対して親和性を有し、かつ、目的金属の高速吸着が可能であるといった市販の粒子状樹脂にはない優れた特長を持たせることができる。本講演では、放射線を利用したモノづくりの一例として、放射線グラフト重合法による金属吸着材の作製方法について紹介するとともに、その利用例として、温泉排水や海水などの天然水中からの有用希少金属の回収に関する研究成果を合わせて紹介する。また、実用化への取り組み例として、企業との共同研究成果(半導体洗浄液用微量金属除去フィルター,ビル空調用冷却循環水用の水質改善フィルター)についても紹介する。
毛利 剛; 神谷 典穂*; 後藤 雅宏*
no journal, ,
Cytochrome P450(P450)は、常温・常圧下で空気中の酸素を利用して多様な酸化反応を効率よく触媒するため、省エネルギー型の物質生産・変換プロセスを実現するバイオ酸化反応プロセスの構築において、さまざまな分野での利用が期待されている。しかしながら、P450が触媒する酸化反応は、非常に高価な補酵素NAD(P)Hを反応の化学等量必要とし、反応を継続的に行うためには、連続的に補酵素を供給する酸化反応と連動した補酵素再生系の導入が必要である。そこで、本研究では、NADHの再生を触媒するグリセロール脱水素酵素(GLD)とNAD(P)+とNAD(P)Hの間の水素転移反応を触媒する水素転移酵素(STH)を補酵素再生酵素として導入し、限られた補酵素量で継続的な酸化反応を行うことに成功した。さらに、本補酵素再生系を、Bacillus megaterium由来CYP102A1(P450BM3)が触媒する酸化反応へ共役することに成功した。
岡村 浩之; 下条 晃司郎; 池田 篤史; 平山 直紀*; 梅谷 重夫*; 井村 久則*; 長縄 弘親
no journal, ,
本研究では、大型放射光を用いるX線吸収分光法によってイオン液体とクロロホルムに抽出されたSr錯体の構造を解析し、イオン液体系で抽出能が向上する原因について検討を行った。動径構造関数スペクトルにおいて、類似したピーク形状を示すことから、基本的にはSr2+周囲の配位環境は同じであり、クラウンエーテル部位からの酸素が4個、窒素が2個、-ジケトン部位からの酸素が2個、溶媒からの酸素が1個Sr2+に配位していることが示された。イオン液体中で形成されている錯体は、クロロホルム中と比較すると、原子間距離がかなり短くなっており、このことは、H2DA18C6の配位がイオン液体中では強固になっていることを示唆している。つまり、イオン液体中ではSr2+と強く結合し、安定な錯体が形成されるため、クロロホルム系と比較して抽出能が向上したと考えられる。